退職をすると決めても、簡単に退職をしてはダメですよ。
なぜなら、ある程度は、退職前に準備をしていないと後悔することになるからですね。
上司と言い合いになって、後先考えずに勢いで会社を退職などすれば、自分が損をするだけなのです。
退職すれば、給料は入ってきません。だから金銭的に苦しくなりますよ。
そして、家族がいれば、自分だけではなく家族まで路頭に迷うことになるかもしれないのです。
退職前に、いろいろと退職後のことを考えて行動することが大切なのですね。
できれば、退職後にすぐ働ける会社を確保しておくのがベストです。
退職前に、就職活動をしておこうということですね。
そして、退職後の生活費をある程度は確保しておくことも大切です。
雇用保険があるから大丈夫だと思っている人もいるかもしれませんが、自己理由で退職した場合は、給付金が支給されるまでに3カ月程度の期間がかかります。
なので、就職先がすぐに見付からなければ、3ヶ月間は無収入ということになるのですね。
だから、退職した後の生活費を確保しておくことが大切なのですね。
勢いで退職してはダメです。計画的に退職することは、生きて行くためには大切な手段なのですよ。
そして、退職する場合は退職金のことも知っておきましょう。
〇退職金はあるのか?
退職金とは、退職した労働者に対して支払われるお金です。
しかし、退職金は、労働基準法などの法律で決められていることではないので、会社側は支払いの義務はありません。
だから、基本、退職金については会社の自由なのです。
しかし、就業規則などに退職金の支給条件が書かれている場合は、退職金を請求することができます。
なので、退職金が気になる方は、一度、就業規則を確認しておくといいと思います。
ちなみに、就業規則は10人以上の労働者がいる会社では作成する義務がありますので、労働者が10人以上いる会社なら就業規則はありますし、就業規則は、労働者が見られる場所に置いておく義務があるので、もし見当たらなければ、一度、聞いてみるべきだと思います。
大企業であれば退職制度も確立しておりますが、中小企業の場合は、退職金の制度が無い場合もありますので、基本、就職する前に退職金の制度について確認しておきましょう。
退職金が有るのと無いのでは、天と地の差ですよ。
そして、会社を辞めたいわけではないのに、会社を辞めさせられる場合もあるかもしれません。
〇解雇なのに円満退職?!
会社から、業績不振だから申し訳ないけど会社を辞めてくれないか? と相談をされることもあるのです。
大企業であれば、きちんとした補償をしてくれることが多いですが、ブラック企業の場合は、きちんとした補償をしないこともあります。
そして、円満に退職した方が君にとってもいいと思うから、退職届に一身上の都合と書いて欲しいとお願いされる場合もあるようです。
会社を辞めてくれなのに、円満退職?!解雇じゃないの?! と思いますが、気が弱い人なら仕方がないので、言われたように退職届を書いて会社に提出するかもしれません。
しかし、待ってください!!退職届を提出してはいけませんよ!
解雇なら失業保険によって給付金がすぐに支給されますし、正当な理由なしに会社は社員を解雇することはできないのですよ。
もし、会社がどうしても辞めて欲しいのなら、退職金の上乗せなど、色々な条件を提示してくるはずなのです。
だから、簡単に退職届を出してしまうと損をしてしまうのですね。
なぜ、会社は円満退職にしたいのかというと、解雇にすると助成金の申請ができなくなったり、今後の雇用問題や補償問題が発生する可能性があるので、解雇したくないのです。
会社に辞めて欲しいと言われて、会社にしがみつくのは、格好が悪いと思うかもしれませんが、仕事を失うと金銭的に大変になりますので、そんなことを言っている場合ではありませんよ。
例えば、解雇されるなら、最低でも1ヶ月分の給与を支給してもらえますし、すぐに失業保険の給付金が支給されます。
また、失業保険の給付金の期間も自己理由より解雇された場合の方が長いのです。
もし、会社の要望に応えるなら、こちらの要望も伝えるべきなのです。
再就職先をみつけるために退職迄の期間を延ばすことや、退職金のことなど交渉しましょう。
解雇なのに、円満退職へ促されたときには、何も考えないで会社のいいなりになってはダメですよ。
いろいろと考えて退職の準備をして退職を決めたら、退職届や退職願を提出する必要がありますので、一般的な退職届や退職願の書き方を紹介しておきます。
ただし、解雇の場合は、こちらから退職届や退職願を提出する必要はありません。
〇退職時に提出する書類には退職届・退職願が存在する?!
会社を退職するときに、退職届や退職願を提出する必要がありますが、退職届と退職願の違いを知っているでしょうか?
退職届は、退職します!と言い切る届であり、退職願は、退職したいのですけどお願いします。と、会社に退職したいとお願いするモノになります。
だから、どうしても会社を辞めたいのであれば、退職届を提出した方がいいのですね。
しかし、会社としては、退職願の方がお願いされているので、嫌な感じがしませんので、円満に退職したい時には、退職願の方がいいと思います。
では、退職届と退職願の一般的な書き方の例を紹介しておきます。
○退職届・退職願の書き方
退職届
この度、一身上の都合により、平成○年○月○日をもって退職させていただきます。
なお、退職後の連絡先は下記の通りです 。
〒111-1111
東京都・・・
連絡先 TEL 0123-01230123
平成○年○月○日
○×食品株式会社 営業課 退職太郎 印
○×食品株式会社 代表取締役 食品次郎様
退職しますと言い切った届です。
退職願
この度、一身上の都合により、平成○年○月○日をもって退職させていただきたく、ここにお願い申し上げます。
平成○年○月○日
○×食品株式会社 営業課 退職太郎 印
○×食品株式会社 代表取締役 食品次郎様
退職したいのでお願いするというモノです。
後は、白い封筒に退職願・退職届のどちらかを書いて、封筒の後ろに部署と名前を書いて提出です。
退職するためには、それなりの準備と知識が必要なのですよ。