仕事をしていると、誰もがセクハラ?パワハラ?と思うようなことを経験したことがあると思います。
まだまだ、セクハラ・パワハラ共にきちんと理解している人が少なく、そして、セクハラもパワハラもどちらとも境界線が難しいのです。
コミュニケーションのつもりがセクハラになっていたり、部下のことを思ってしていることがパワハラになっていたりすることもあるのです。
セクハラやパワハラをしないためにも、セクハラやパワハラと対抗するためにも、セクハラとパワハラについて学んでおきましょう!!
では、セクハラとパワハラについて考えていきます。
☆セクハラの境界線は?
セクハラとは、セクシャル・ハラスメントの略語であり、性別によって差別を受けたり、異性が嫌がる発言や行動をしたりすることです。
なぜ、セクハラの境界線が難しいかといえば、人によって嫌な思いをする度合いが違いますし、相手によっても感じ方が違うからなのです。
例えば、Aさんがした場合は、嫌だと思わなくても、Bさんがした場合は、嫌だということもありますよね。
そして、Aさんの場合は、問題のない発言でも、Bさんの場合は、嫌な印象を与える場合もあります。
だから、セクハラの境界線は難しいのです。
なので、コミュニケーションだと思ってとった行動がセクハラになる場合もありますし、ちょっとした発言でも異性が嫌な思いをするとセクハラになるかもしれないのです。
では、一般的なセクハラの境界線について紹介します。
〇セクハラ確定?!
異性のおしりや胸に触れたり、わいせつな画像を見せたりする。
一度、断られたのに交際を何度も申し込む、交際を強要する。
性的な事実関係を尋ねたり、性的体験談を話したりする。
〇セクハラのグレーゾーン?!
あいさつ程度に異性の体に触れる。 肩をポンとたたいてあいさつなどです。
異性の体型のことを言う。最近痩せた?太った?
仕事以外のプライベートなことを聞く。例えば、昨日どこに行ったの? 昨日デート?
女性を理由にお茶くみをさせたり、飲みの席でお酌を強要したりする。
そして、体をジロジロ見たりしてもセクハラになるかもしれません。
〇人によってはアウト?!こんなこともセクハラになる?!
髪型変えた?今日の服装いいね。褒めているつもりでも相手が嫌な思いをすればセクハラになる可能性があるのです。
遊びや食事に誘うことがあると思いますが、相手が嫌だと思っているのに、無理に誘えばセクハラになる可能性もあるのです。
好意のある人の場合なら嬉しいことでも、嫌いな人なら嫌だと思うこともありますし、ちょっとしたことでも、嫌だと思う人もいます。
あなたも自分が気づかないうちにセクハラしているかも?しれないのですよ。
そして、セクハラと同様に境界線が難しいのがパワハラです。
☆パワハラの境界線は?
パワハラとは、パワー・ハラスメントの略語であり、仕事の上下関係によって、嫌がらせや不当な扱いをすることです。
パワハラに関しても境界線は難しい部分があります。
上司であれば、失敗した部下を怒らなければならない場面もありますし、業者間でも無理を言わなければならない場合があります。
〇パワハラ確定かも?!
仕事のミスをした部下を必要以上に怒れば、パワハラになります。
しかし、必要以上の判断が難しいと思いますが暴力などをふるったら、完全にパワハラになります。
会社の部下を強制で飲み会へ参加させれば、パワハラになる可能性がありますし、無理に飲酒させて 急性アルコール中毒になれば、パワハラ確定ですね。
そして、勤務時間内では無理な仕事量を与えたり、逆に仕事を一切与えない場合もパワハラになります。
また、上下関係によって断りにくいのに仕事には関係のない頼みごとを無理にすれば、パワハラになるのですよ。
また、クビにするぞ!給料カットだ!などの脅し文句を言うのもパワハラになります。
ある程度の上下関係による厳しさも大切ですが、過度な厳しさはパワハラになるのです。
あなたも自分が気づかないうちにパワハラしているかも?しれませんので気を付けてください。
では、セクハラやパワハラを受けている場合は、どうすればいいのかというと、理解のある上司に相談するか、法律の専門家などに相談することで問題を解決することが大切です。
我慢をし続けると、精神疾患になって、働くことが難しい状態に陥ることもありますよ。
法律によって守られていることを知って、セクハラやパワハラに対抗しましょう。
しかし、ちょっとしたことで、セクハラだ!パワハラだ!と言っていれば、働く場所が無くなってしましますので、一般常識的に考えることが大切ですよ。
セクハラやパワハラで訴えられれば、社会的信用を無くすなどの問題も生じますが、過度なセクハラ・パワハラは、他の犯罪として成立する可能性もあるのです。
過度なセクハラ・パワハラは、完全なる犯罪なのですよ。
〇セクハラ・パワハラは犯罪になる可能性がある?!
セクハラ・パワハラは、犯罪として成立する可能性があることを理解しているでしょうか?
過度なセクハラやパワハラは、侮辱罪・名誉毀損罪・強要罪・暴行罪・傷害罪などの犯罪になる可能性があるのです。
上司が部下を怒るときに殴ったり、蹴ったりすれば、暴行罪や傷害罪になります。
暴行罪の場合は、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料になり、相手が怪我をして傷害罪になれば、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金になるのです。
また、精神的な傷害にも傷害罪に適用されるので、セクハラやパワハラによって精神的傷害を受けたと認定されれば、傷害罪になるのです。
だから、セクハラやパワハラは、犯罪になる可能性があり、処罰される可能性があるのです。
セクハラ・パワハラの境界線は、人によって違うので難しいですが、確実にセクハラ・パワハラと判断されることもあります。
そして、確実にセクハラ・パワハラと判断されるような場合は、犯罪行為である可能性が高いのです。
ですので、セクハラ・パワハラをしているかもしれない人は、絶対に改善するべきです。
もし、セクハラやパワハラを受けている人は、理解のある上司に相談するか、法律の専門家などに相談することが大切ですよ。